2021-12-13 工学部化学物理工学科 滝山博志研究室「医薬品結晶~Anti-solvent晶析~」

先週に続き、#農工大 #工学部 #化学物理工学科 の滝山博志教授の研究室の様子をお届けするワン。
滝山研究室では、#医薬品 や #食品 などの分野で頻繁に使われる「#結晶」の研究をしているワン。
今回は、実験の動画を紹介するワン!
実験には、安全ゴーグルが必須!
ハッケンコウケンも、ゴーグルを借りたワン。
なんだかいつもより、気持ちが引き締まるワン!

ビーカーに入った透明な液体に、透明な別の液体を入れると…白く濁ったワン!
白く濁ったのは、結晶ができたから。
ビーカーに入っていたのは食塩水、上から入れたのはエタノール、でてきたのは、みんなもよく知っている食塩の結晶だそうだワン。

写真2枚目、できた結晶を電子顕微鏡で見せてもらったワン。
これが食塩の結晶!?
想像していた形と全く違うワン!
液体を冷やしたり、蒸発させたりせずに、溶けにくい液を混ぜることで、結晶を析出させるこの方法は「#Anti-solvent晶析」と呼ばれているワン。
滝山先生のグループの手にかかれば、単純な食塩の結晶だって、まったく違う形に操ることができるんだワン!

食塩や医薬品の成分のように、電気を通さない物質を電子顕微鏡で見るための方法も見せてもらったワン。
写真3枚目、ハッケンの前にあるのが、医薬品の結晶。これは、電気が通らないワン。
コウケンの前にあるボタン電池みたいなものは、その結晶を真鍮(しんちゅう)の台にくっつけて、それに金をコーティングしたもの。
金ぴかでゴージャスだワン!
電気を通す金を薄くかぶせて、それを電子顕微鏡で見ることで、雪景色を見ているように、結晶の姿がわかるんだワン。

写真4枚目の紫色に光っている機械が、金を吹き付けるためのもの。
紫に光ってるところに、純度の高い金を取り付け、真空状態で高電圧をかけ、金の原子を試料の表面にコーティングさせるんだワン。

写真5枚目、学生さんに見せてもらったのは、X線を使って、結晶の構造を分子レベルで解析する機械。
新しい結晶ができると、電子顕微鏡やこの機械で形や構造を調べるほか、実際にできた結晶を溶かして、結晶の性能を評価するんだワン。

医薬品の性能の向上のため、分子量を増やすと、薬が溶けにくくなっちゃうという問題があるワン。
結晶の構造を変えて、溶けやすさをコントロールする滝山先生たちの研究は、薬の性能そのものを上げる次世代の技術!
医薬品結晶を作るために、いろいろなテクノロジーが駆使されていることを聞いて、とてもワクワクしたワン。

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