2022-11-04 応用化学実験Ⅱ「スピロピランの実験~定量実験~」
学生さんが、機械を見ながら、データを取っているワン。
ここは、小金井キャンパスの新1号館にある実験室。
今日は、工学部 応用化学科2年生の授業「応用化学実験Ⅱ」を見学するワン!
「応用化学実験」にはIからⅢまであって、Ⅱで行うのは、有機化学に関連した合成実験実習や高分子物性実験。
有機化合物の変換に関する基礎的な内容や、高分子化合物の高次構造や物性評価に関する実験を行い、レポートを作成するワン。
ちなみに応用化学実験Iでは物理化学、無機化学や分析化学、応用化学実験Ⅲでは有機化学や物性化学に関連した実験を行うワン。
今回扱うのは写真2枚目の「スピロピラン」という有機化合物。
これは、前日の授業で学生さんたちが合成したものなんだワン。
スピロピランには、光の照射によって構造が変化し、それに伴って色が変わる「フォトクロミズム」という性質があるんだワン。
光をあてると色が変わる物質!?
おもしろいワン!
そんな不思議なスピロピランのフォトクロミズムの反応速度や溶媒依存性の解析を行うのが今回の実習!
今日は、フォトクロミズムの反応速度を調べる定量実験の様子を紹介するワン。
スピロピランをエタノールに溶かした液体が、写真3枚目のもの。
これに紫外線を1分間あてると…
写真4枚目、5枚目のようにだんだん鮮やかなピンク色に変わったワン!
これを写真6枚目の分光器に入れて、2分毎に吸光度を調べるワン。
吸光度は、物質が光を吸収する能力を表すもの。
物質の中を光が通るときに、どれくらい光が吸収されて弱まるかを表すんだワン。
吸光度の変化を調べることで、紫外線をあててきれいなピンク色になった溶液が、元の色に戻るときの速さを算出することができるんだワン。
写真7枚目は、実験ノート。
ノートには、実験手順のフローチャートや試薬の性質など、学生さんたちが調べたことが、丁寧にまとめられていたワン。
みんな実験テキストをよく読んで、きちんと準備してから、実験に臨んでいるんだワン。
来週は、フォトクロミズムの溶媒依存性の解析を行う「定性実験」の様子を紹介するワン。
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