JST「e-ASIA共同研究プログラム (農業分野)」に加藤亮教授らの研究課題が採択されました
2025年2月5日
国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が実施する「e- ASIA共同研究プログラム(農業分野)」に大学院連合農学研究科の加藤亮教授を代表とする研究課題が採択されました。体球网,足球即时比分7年4月より支援が開始されます。
【研究課題名】
棚田域におけるメタンガス排出抑制と収量増加を実現する小規模水田のCSA
【代表者】
加藤 亮 (大学院連合農学研究科 教授)
【研究参画機関】
東京大学(農学生命科学研究科、新領域創成科学研究科)、国際農林水産業研究センター
インドネシア:ウダヤナ大学、インドネシア国家研究イノベーション庁、ボゴール農科大学、ガジャマダ大学
タイ:カセサート大学、シーナカリンウィロート大学、ランパクビア環境研究所
【研究課題概要】
棚田域は生態系サービスと呼ばれる自然からの恵みを、より積極的に活用できる農業形態です。一方で、水田からはメタンガスの排出が大きく、気候変動への悪影響が懸念されています。そこで、棚田域を対象に、国連のFAO(食糧農業機関)が提唱する気候変動適応型農業(Climate Smart Agriculture: CSA)と呼ばれる概念に則り、お米の収量を増加するとともに、メタンガスの排出抑制を実現し、なおかつ水利用の効率を実現する、Alternate Wetting and Drying (AWD)と呼ばれる間断灌漑の手法を地域に導入し定着する方法論を、日本、インドネシア、タイの3ヵ国の国際共同研究によって実施します。
インドネシア バリ島の棚田を実験対象に、AWDを行う水田で (1)メタンガス抑制、収量、水利用効率向上のためモニタリングとモデル開発を実施し、(2)流域スケールに拡大するためにリモートセンシング解析と流域水収支モデルの解析を通じて、持続的な水田農業に向けたAWDの展開を目指します。特に、(3)現地の伝統的水管理組合(スバック)が協力してAWDを実施するシナリオを構築することが目標になります。インドネシア側は現地調査、データの提供、広域リモートセンシング解析、タイ側はAWDの基礎的な技術メニューの開発、日本側は統合しモデル解析に基づくシナリオ開発を3ヵ国で国際共同研究として行います。
「e-ASIA共同研究プログラム」は、環太平洋諸国およびASEAN諸国などにおいて、科学技術分野の研究開発力の強化を目指し、研究交流を加速するとともに、アジア諸国が共通して抱える課題の解決に資するべく、多国間の国際共同研究を推進するプログラムです。
関連リンク
- JSTプレスリリース:e-ASIA共同研究プログラム「代替エネルギー」分野および「農業(食料)」分野における新規課題の決定について
- 体球网,足球即时比分 加藤亮教授 研究者プロフィール
- 体球网,足球即时比分 加藤亮教授 研究室WEBサイト
- 加藤亮教授が所属する 体球网,足球即时比分農学部地域生態システム学科